第６１話：過去-カコ-｜あらすじネタバレ【ヒメゴト～十九歳の制服～６巻】

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＜ヒメゴト～十九歳の制服～＞６巻収録話

第６１話　過去-カコ-
第６２話　証-アカシ-
第６３話　鏡-ワタシ-
第６４話　殺-コロス-
第６５話　制服交際-セイフクデート-
第６６話　過失-カシツ-
第６７話　悦-エツ-
第６８話　後回-アトマワシ-
第６９話　連夜-レンヤ-
第７０話　志操-シソウ-
第７１話　比重-ヒジュウ-
第７２話　駆引-カケヒキ-
第７３話　迎-ムカエルトキ-
第７４話　錯綜-サクソウ-

＜第６１話：過去-カコ-＞あらすじネタバレ
未果子は地方の町で祖母とふたり暮らしをしていました。

その頃の彼女は今と違い、ガリガリに痩せて髪も短いボーイッシュな女の子。

メガネをかけ、いつもおどおどしているような性格だったのです。

というのも彼女の家は生活保護世帯、両親はいなくて生活はカツカツです。

さらに祖母は未果子に厳しく、少しでも髪が伸びるとすぐに切ってしまうのでした。

中学を卒業したら働け！

せっかく勉強もできる彼女でしたが、祖母の言いつけを破るわけにもいきません。

このまま貧しい生活をしていくのだと思っていた彼女ですが唯一、味方になってくれる人が現れました。

それは担任の男性教師で、彼は進学のことで未果子の力になってくれます。

祖母を説得し、お金は自治体で何とかすると教えてくれました。

それでも反対する祖母はまた無理やり未果子の髪を切ろうとしました。

いい加減、嫌気が差していた彼女が思いっきり反抗すると力で勝ててしまい…。

この日から未果子の人生は変わり始めます。

もう力で祖母に虐げられることがないと実感した彼女、高校進学も決まり性格も明るくなっていきました。

特に担任教師は彼女のことを心配して食事をご馳走してくれたり、プレゼントをくれたり優しくしてくれます。

髪も伸ばし、服もきれいな物を着れるようになった未果子。

すごく幸せだったのですが…。

ある日の担任との食事終わり、彼は車の中で未果子の体を求めてきました。

でも彼女は驚きません。

どうせこうなるとは分かっていたから、無償のものなんて存在しないのだから…。

しかも彼女、その日が初めてではないっていうのですがどういう事！？

未果子の闇はまだまだ深そう…。

でも、このあたりが今の彼女を形成する原点になったことだけは確かです。

なんで男を騙し、求めるような少女になってしまったの？